2025/04/07
太陽光発電システムの要ともいえる「パワーコンディショナー(以下、パワコン)」。
その寿命はおよそ10〜15年程度とされていますが、実際には使用環境やメンテナンス状況によって大きく左右されます。
とはいえ、パワコンが故障すると電気が使えなくなったり、発電が止まったりと、私たちの暮らしに大きな影響が出てしまいます。
今回は、パワコンのトラブルに関する基礎知識や、修理や交換に進む前に確認しておきたいポイントについて「タイミツ」が分かりやすく解説していきます!
まずは、パワコンが完全に動かなくなった場合に発生する主なリスクから見ていきましょう。
パワコンが壊れた場合、以下のような流れで修理や交換が進みます。
早ければ数日で対応してもらえることもありますが、通常は1〜2週間、場合によっては数ヶ月かかることも。
また、近年では太陽光関連の事業者が年100社近く倒産しており、「どこに問い合わせればいいのか分からない…」というケースも少なくありません。
パワコンが使えない間、太陽光パネルが発電した電気は家庭用に変換されず、そのままムダに。
特に、蓄電池とセットで効率よく電気を使っていたご家庭ほど、損失は大きくなります。
太陽光発電や蓄電池の導入には多額の費用がかかっているので、たとえ数十万円の機器でも、その一部が動かないだけで大きな損害になる可能性があります。
では、完全に壊れてしまう前に、どのようなサインに気をつければいいのでしょうか?
ここでは、パワコンによくある不具合やトラブルの兆候を紹介します。
「最近なんだか発電量が少ない気がする…」という場合は要注意。
部品の劣化が進んでいるサインかもしれません。
日頃から発電量のチェックを習慣づけておくことで、トラブルの早期発見に繋がります。
パワコンにエラーコードが出ているからといって、すぐに故障とは限りません。
例えば:
ただし、内部部品の不具合が原因でエラーが出ている可能性もあるため、一度でもエラーコードが表示されたら、点検を検討しましょう。
「なんだか焦げたようなニオイがする…」という場合、内部部品がショートしている可能性があります。
パワコンは熱に弱く、放置すると深刻なダメージに繋がります。
特に屋外設置の場合は、ニオイに気付きにくいため、定期的に様子をチェックしておくことが大切です。
以前よりも「キュルキュル」「ブーン」といった音が気になるようであれば、内部のファンやモーターに不具合があるかもしれません。
音の変化は意外と見落とされがちですが、重要な異常サインの一つです。
施工不良や部品の劣化が原因で、自動運転が止まっている可能性があります。
一時的に電源を入れ直して復活することもありますが、繰り返すようなら点検が必要です。
パワコンは精密機器なので、過度な熱にはとても弱いです。
多くの製品には冷却ファンや通気口が備わっていますが、フィルターが詰まっていたりホコリが溜まっていたりすると、熱が逃げずにトラブルの原因に。
定期的に掃除・点検を行うことで防げるケースも多いです。
パワコンは、太陽光システムを正常に機能させるための心臓部。
価格自体はパネルや蓄電池よりも安いですが、故障すれば大きな損害になりかねません。
このような日常的なチェックで、早期対応が可能になります。
少しの手間が、大きなトラブルや出費を未然に防ぐ第一歩。
ぜひ、「タイミツ」で紹介したポイントを参考に、安心・安全な太陽光ライフを続けてください!
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